中間選挙直前。民家のヤードには支援候補者のサインボードが並ぶ。米国の政治への関わり方は日本とは違う。15年前の隣人は政治参加に積極的な70代の白人男性。選挙運動のボランティアが彼の家に集まり、談笑している光景が目に入った。「君の家の庭に支援候補者のサインボードを立てたい」 と彼が言うので、軽い気持で承諾したところ、その年を境に、両政党から選挙キャンペーンの小冊子が送られたり、応援を請う電話メッセージが増えた。元隣人の話では、支援政党の円形バッジ (通称:缶バッジ) を付けてレストランで食事をすると、同じ候補者を応援する店長が姿を見せて、料金を on the house にしてくれることも珍しくないという。米国では一人一人が政府と等身大で向き合う。18歳以上に選挙権を認める日本の改正公選法が3年前に成立した。高校での主権者教育は公平中立を重んじる日本では難しいと、教師をしている知人が嘆く。日本のマスメディアにも不偏不党の原則があるようだが、米国では新聞社が応援する候補者を社説で明らかにし、住民投票のガイドまで掲載する (公平中立どころか、日本なら世論操作)。それでも有権者は独自の判断で一票を投じる。そんな一歩進んだ民主主義が米国では確立されているようだ。...
1993年にサンディエゴで世界少年野球 (WCBF) が開催された時の話 (古い話で恐縮です)。野球ファンの私は、日米のスーパースターが集まる前夜祭ディナーに出席し、WCBF設立者の王貞治、ハンク・アーロン両氏のほか、ジョー・ディマジオ、デューク・スナイダー、掛布雅之、柴田勲など往年の名選手を前にしてハイパー状態になっていた。各テーブルに1人ずつOB選手が加わると聞いてワクワクしていたら、登場したのはビリー・ノース。陽気な彼はワールドシリーズのチャンピオンリングを私の指にはめてくれたり、ホロ酔い加減で “♬Take Me Out to the...