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StaffTalkスタッフ閑談

故郷 ふるさと

▽阿武隈川の畔 (ほとり) に建つ福島の生家が道路拡張計画で取り壊されたのは四半世紀前。私が産声を上げた「離れ家」は公共駐車場の一部となり、コンクリートが敷き詰められて、寒々とした空間が広がっている。その界隈に並んでいた家屋・店舗も姿を消してしまい「故郷とはかくやあらん!」という情感が湧いてこない。心象風景が消失してしまえば「そこは故郷にあらず」と、つくづく思った。▽あまりにも鮮烈な故郷の記憶がある。 ① 5〜6歳の頃、家の周りで三輪車に乗って一人で遊んでいた。家の前を通る旧国道に “魔のT字路” があり、子供の私は大事故の瞬間を数回目撃している。母子が撥 (は) ねられた後、警察官に「坊やは見ていたね。その様子を話してくれる?」と尋ねられても、怖さのあまり、三輪車をキコキコと漕ぐばかり。キャラメルをもらっても、幼い目撃者は無言のままキコキコキコ。②...

メール/手紙/便り

総領事館経由で分厚い国際書留郵便が届いた。米国で三度の lawsuit を経験している私は、書留郵便 = 訴訟通知というイメージがあるので、嫌な予感がした。福島地裁からの民事訴訟関連書類。日本で裁判沙汰? それは土地問題に絡む “事件” だった (相続処理が済んでいるのに、何故?)。想定外の内容。話は昭和6年...

とりあえず

▽ 妻がジョギング中に転倒し、コンクリートに右頬を強打。みるみる腫れ上がり、ハロウィーンが前倒しで到来したような恐ろしい形相になった。外来診療が制限されているので、オンライン診断で患部の拡大写真を添付し、医師の判断を仰ぐ。顔面の骨折はなく、軽症の打撲との見立て (!)。異変があれば再診すると言われ、とりあえず、冷却して様子を見ることに。すると、驚くほど急速に腫れが引き始め、3日目には擦り傷が薄く残るだけで、ちょっと見では普通と変わらなくなった。「スゴい回復力だね」 と言うところを「サイボーグみたいだね」と口を滑らせてしまった。言い直したが反応なし。▽ 外出制限令が出た頃、私の髪は伸び放題だった。通販で 「ヘアトリマー」を購入したが上手く切れない。30年前に買った「簡易散髪機」(バキュームで頭髪を吸引してカット) は髪が痛いばかりか、轟音がガンガン響いて、キ —— ンキ...

最近のマイブーム

▽幼少期から虫歯に悩まされている。歯科医院で歯石除去をした時に9本見つかった。“ You have a sweet tooth, don't you? ”(甘党だね)...

点と線

(*食事中の方は内容ご注意。あしからず) 小学校時代の聴力検査。「ピッ」 という短音と 「ピー」 という長音に強弱をつけながら発信し、 微弱音をどこまで聞き分けられるかをテスト。発信音は電気的な振動としてオシロスコープのスクリーンに表示され、児童たちの反応を見て聴力が判定される。私の右耳は何も聞き取れず、スクリーンの前に来るように言われた。短い音は「点」、長い音は 「線」として点滅される画面を見ても何も聞こえず、右耳は 「重度の難聴」 と判断された。専門病院で点と線のスクリーンによる再検査が行われた。...

継続

▽16年継続しているウォーキング。健康寿命の延伸を目的に、ほぼ毎日歩く。2年前に科学的検証に基づく「サルコペニアの定義」 (筋肉は使わないと萎縮し、加齢とともに急減する) が発表され、継続の意志を強くした。距離を2.5マイル → 3.5マイルに伸ばし、負荷をかければ効果的と知って、本を数冊入れたバックパック (約5kg) を背負って歩く。歩行距離の累計は約12,500マイル (約2万キロ)! 33年前、米先住民のミイラから抽出されたミトコンドリア...

事件

3つの小事件。▽30数年前に参加したハロウィーンのカボチャ彫りコンテスト。日本の 「般若の面」 に似せて彫った (はずの) 私たちの作品は、いくら探しても展示会場に見当たらない。失敗作と勘違いされて、無惨にもゴミ箱に捨てられていた。▽ ゴマに似たメキシコ産の植物の種「チアシード」は栄養素の宝庫。“奇跡の植物性タンパク質” と呼ばれるスーパーフード。健康オタクの私は水に浸けて戻し、ヨーグルトに入れて食べる。プラスティック容器に保存していた大量のチアシードを稼働中の掃除ロボット 「ルンバ」 が全部ひっくり返してしまった。始末が大変と困惑している私を尻目に、ルンバは規則正しく、せっせと...

時代

▽時代の影響が各世代の特徴を形成する。「団塊の世代 (全共闘世代)」の1940年代後半生まれは、学生運動という名の “破壊活動” を通じて戦後の既成価値を否定し、反体制フォーク全盛期の旗手となってフーテン族やサイケ族を生んだ。兄貴分の世代に憧れすら覚えた1950年代後半生まれの私たちは、1970年代半ばに迎えた多感な青春期でさえも “ 時代の大波 ” に直撃された経験がなく、目立った行動も示せなかった。ビートルズをリアルタイムで聴いたのは解散直前に発表された “Let...

継続

▽16年継続しているウォーキング。健康寿命の延伸を目的に、ほぼ毎日歩く。2年前に科学的検証に基づく「サルコペニアの定義」 (筋肉は使わないと萎縮し、加齢とともに急減する) が発表され、継続の意志を強くした。距離を2.5マイル → 3.5マイルに伸ばし、負荷をかければ効果的と知って、本を数冊入れたバックパック (約5kg) を背負って歩く。歩行距離の累計は約12,500マイル (約2万キロ)! 33年前、米先住民のミイラから抽出されたミトコンドリア...

優先順位 / Prioritiy

アメリカでは「良き隣人」の条件の一つに、芝生の手入れを怠らず、住宅街の美観を保つという “暗黙の義務” がある。だが、雑事に忙殺されると、いきおい家や芝の管理が後回しになり、To Do Lists の優先順位が低くなる。近所に荒れた庭の家があると「まぁ、いいか」とサボってしまう。ある朝のこと、 外庭の芝がキレイに刈り取られていることに気付いた。誰だろう? 数週間後にも再び刈られていた!...

要するに

全国高校野球大会もたけなわ。地区予選で話題になったのは、岩手県大会の決勝戦に進みながら、大黒柱の本格派右腕投手を登板させなかった監督の采配だった。大船渡高校のエース、佐々木朗希投手 (17) は速球が武器で、最速163km/hをマークするなど、大谷翔平選手の高校時代の記録を凌ぐ、そんじょそこらの “逸材” を超えた “怪物” ぶりを発揮していた。国保陽平監督 (32) は佐々木君の将来を考え、違和感のある右肘を悪化させない配慮をしたという。結果は敗戦となり、甲子園行きの切符を逃した。賛否両論が渦巻いた。常識論か精神論か...

想定内/想定外

球春告げる3月! オープン戦が始まると、私のような野球ファンは心が浮き立ってくる。気持が急かされるような、落ち着きを失うような、 心拍数も幾分か増えていくような、微熱に浮かされたような、それでいて微妙に心地よい状態がワールドシリーズ終了まで続く。でも、今年は気が重い。3年前のWS覇者 (アストロズ) がTVカメラで相手 (ドジャース) のサインを盗んでいた事実をMLBコミッショナーが認定したのだ。禁止薬物使用 (ステロイド他)...

忘れ物

▽ 成田空港で旅程表を紛失した。カートの上に乗せて、そのまま忘れたらしい。日本滞在中の行動予定を詳細に記した、レターサイズ20数枚の “プライベート小冊子”。私は旅行前に異常なほど綿密なプランを立てる。電車の乗り換え、観光名所、宿泊先、食事場所、スーパーで買う特定商品、土地の名産/名物、周辺店舗に至るまで、目的地の事前情報が網羅してある。言わば私の「完全行動マニュアル」。他人に渡るとマズい。驚いたことに、㊙旅程表は空港内の情報センターに保管されていた。さすが日本!!と感激したが、女性係員はすぐに返してくれない。生年月日と搭乗便が一致しても、旅程表を見て笑いながら質問する。「4日目はどこで何を購入されますか?」「Y市の『元気市場たかはし』 へ行き、甘味と豆の食感が優れた『国産大力納豆』、柔らかくて香り抜群の 『八ちゃん堂 本焼きなす』 を買います」 —— ようやく回収。…...

いたずら

▽日本に暮らす89歳の母が真夜中の無言電話に困り果てていた。就寝前に呼び出し音を消すことで睡眠不足を防いでいたが、音量を戻すのを忘れて連絡が途絶えてしまい、母の安否を気遣う人たちが訪ねてきたことも —— 。どうしたものか。弟が電話口で演歌を歌っても逆効果。イタズラはエスカレートするばかり。母は50代初めに仏門に帰依して精進を続け、今では入信宗派の高位資格を手にしている。魂を込めて唸 (うな) る母の読経は響きが良く、ビブラートも効いて、深夜に聞けば不気味さもハンパない。ある晩、その懲りない相手に聞かせたら、イタズラ電話はすぐに切れた。▽その昔、私と友人の3人が後楽園球場の (古いな … )...

読み違い/聞き違い

▽とんでもない「聞き違い」の一幕。30数年前、私はイラン芸術振興協会 (のような団体) から、会員が創作した「壁掛け」(タペストリー) の紹介を依頼され、その作品を見せてもらった。表は装飾的な文様が散りばめられ、裏にはアッラーの啓示を受けた預言者ムハンマドの姿が —— 。一針一針打ち付ける高度なテクニックで両面を絶妙に調和させつつ、表裏に透ける色の濃淡を利用し、それぞれを見事な別作品に仕上げていた。タイトルは「The Rebirth of God」(神の再臨)。それを、あろうことか「The...

当たり前

▽COVID-19 … 当たり前じゃない日常が続く。自分と家族の命を守るのが最優先課題。緊張、忍耐、防衛への覚悟。トランプ氏の言う “We’re at war.” の意味がそこにある。しかも敵の姿は見えない。皆と団結して、この “戦争” にどうしても勝ちたい。▽私の父親は「家父長」たる権威を当たり前のように振りかざすカミナリ親父だった。私が幼少の頃、父は夜を日に継いで司法試験の勉強をしていた。不合格を繰り返すうちに神経過敏になり、人格も悪化するばかりで、少しでも物音を立てようものなら、ひどく怒鳴りつけられた。ある夜、斜め向かいの家が...

節約

▽ 人に言えないことも書いてしまう『スタッフ閑談』。私は少ない衣類をこまめに洗濯しながら長年着用している。少し擦り切れたり、穴が開いたり、中通しの白いゴムが見え隠れしていても、使い慣れた下着、靴下、Tシャツは捨てられない。節約家、倹約家というワケじゃない。モノを長く使い続けていると愛着が湧いてしまうのだ。愛用していた茶碗が割れると、しばらく保管して、十分に弔った後で丁重に処分する “儀式” を行う。私にとって「断捨離」 は「断腸の思い」 と同義語。やがて、妻からの “最後通牒” が。「突然倒れて救急車で運ばれても、ボロパンツを穿いてたら、私は他人のフリをするからね!」 確かに恥ずかしい。そのまま息絶えたら、来世で後悔する。成仏すらできない!...

食事

▽ “Stay at Home Order” から学んだもの、再認識した価値がある。外向きの不要不急を控える=内向きの不要不急を充実させる。つらつら思うに、社会的イベント (仕事) は人生の意義 (矜持=きょうじ)...

春の記憶

▽ COVID-19が収束していないのに不謹慎かもしれないが、後世の歴史家は “2020年春の記憶” をどのように回顧するのか考えてみた。 ヒントになるのは “1918年春の記憶”。世界で5億人が感染し、2,500万人が命を落としたスペイン風邪。驚くなかれ、第1波到来時の基本対策は今回とほぼ同じで、経済活動制限、ソーシャルディスタンシング、不要不急の外出禁止、自主隔離だった。徹底しなかったフィラデルフィアでは医療崩壊を招いた。 SD市 (当時人口約75,000人)...

惜しい!

私の妻は仕事に関しての記憶が完璧だ。驚くほどの正確さで山積みの事務処理をこなしていく。ところが、日常生活上の記憶はひどく曖昧で、まるで無用な情報とばかりに、これでもかと間違いを連発する。制限ある脳の記憶量を効率的に使おうと、無意識に切り捨てているのか? 脳の記憶容量は140テラビット (17,500ギガバイト) との説がある (よく分からんが、使い惜しみなど不要なほどスゴイ)。微妙にズレる妻の記憶:①「この人、タイタニックの映画で “I’m the king of...

ひとり/おひとりさま

個人行動を好む私。▽旅の醍醐味はひとり旅。目的地とテーマを決め、詳細な行動表を完成させ、独自の世界観を作り上げて出発。人との出会いも期待していないし、移動中に話しかけられるのも苦手。誰もいない大自然の中を歩いても、寂しさはなく、むしろ景観を独占できる至福を享受している。昔は「哀しい男」「変わり者」と思われたことも。今は違う。SNSの発達で、マニアックな個性が百花繚乱の時代。酔狂が変人扱いされなくなった。▽単独行動を「ソロ活」と呼ぶらしい。「ひとり」を楽しめるのは自身の趣向/嗜好を熟知している人——と最大限に評価してくれるのは「ソロ活コラムニスト」の浅井真由美氏。ソロ活も多彩 (やろうと思えば、ほぼ制覇できるものばかり):1人温泉、1人回転寿司、1人映画館、1人ボウリング、1人バスツアー、1人京都、1人心霊スポット、1人プラネタリウム、1人座禅 (本質的に1人でしょう)・・・全て経験済み。1人中華料理店 (円卓を回して食べる)・・これもできそう。▽楽勝ムードがスッ飛んだ項目:1人スイカ割り!?  臨場感を味わうために真昼の海岸で実演するという。野次馬を近づけない絶対的な環境条件すら保証されていない。ソロ活でも次元が違う。個人行動の意味が根本的にひっくり返っている。悟りを開いた達人の境地だ。私には無理。 (SS) ▽先日、NHKの「ごごナマ」で、マグカップと電子レンジで簡単にできる「おひとりさまご飯」のレシピが紹介されていた。料理研究家の村上祥子さん (77歳) が考案した時短料理ワザで、最近とてもハマっている。具材や調味料を大きめのマグカップに入れてレンチンするだけで、おかずや汁物が簡単にできあがる。彼女が提唱している「1人分冷凍パック」もとても便利。野菜や肉魚を食べやすく切って、ジップロックに入れて凍らせる。凍ったままチンするだけで、主食、おかず、汁物に変身する。作りすぎない、食べすぎない。料理が面倒になってくるシニア世代にぴったりの調理法だ。ふたりでも、ひとりでも、カンタンに料理してシッカり食べていけそうだ。▽父も兄も男やもめになってしまった。「新婚さんいらっしゃい」が大好きで我が家の太陽のような存在だった母、そして、高校の同級生と一緒になった心優しい義理の姉が、相次いで、我が家からいなくなった。配偶者との死別は、人生において最もストレスフルな出来事であると言われているけれど、父も兄も一時期、相当にこたえていた。「配偶者の死。そこからが、あなたの本当の人生です」とは社会学者、加藤諦三さんの言葉。どちらが先に逝くか分からないけれど、おひとりさまになっても、元気に生きる楽しみを今から見つけたいと思う。 (NS) 日本へ留学する前、台湾にいた頃の話。通っていた学校の水曜日授業は「半日」だった...

ギリギリ

▽COVID-19の感染対策に各国の国民性の違いが見られる。米国:CDCがWHOより早く第2波の到来を警告し、第1波より壊滅的な被害が出るという最悪ギリギリのシナリオを提示した。自由を尊ぶ米国民に適切な行動を選ばせて全体の利益 (安全) を守るため、厳しい見通しを正直に伝えるという「現実主義」。日本:ギリギリまで緊急事態宣言を出さず、発令後は政府の要望を聞かない業者の実名を明かすという「恥の文化」の制裁法。ドイツ:大枠で徹底した対策を早期に実施し、1週間40万件ものPCR検査を進め、ベッドを空けた病院への補助金 (集中治療ベッドの新設に1床580万円相当!) を出すという用意周到ぶり。ギリギリの窮地には絶対に陥らないというメルケル首相のリーダーシップが光る。死者も米、仏、伊と比べて1桁少ない約6,800人 (5/1現在)。さすが「統制の国/規律の国」。▽ 時間的、精神的に追い詰められるのは好まない自分だけど、中学校時代は “滑り込みセーフ” の毎日。自宅と学校の距離が遠くなり、全速力で走る遅刻ギリギリの登校を繰り返していた。そんな日々を送っていたら、脚力がついて、学年1、2位の韋駄天になり、一躍、運動会の花形に!(これ実話!)「ギリギリの恩恵」をありがたく受けた。...

本気

仕事はもちろん、遊びも本気 (マジ) で取り組む私の妻。具体的に言うと、2人でゲームをする時など、私は気晴らしに、それこそ遊び半分で興じているのに、妻はガチンコ勝負で私に挑んでくる。私を負かすことに全エネルギーを集中させている。つまり「勝ち」に入ろうとしている。それに気付いたのは出会った頃の35年前、2人でよく出掛けたゲームセンターでのことだった。当時のアーケードゲームは Pac-Man と Space Invaders の全盛時代。私は勝負など気にせずに遊んでいたのに、彼女は全てのゲームで私に「勝とう」としていた。なぜか彼女は、変則的な動きをするインベーダーゲームに私を何度も誘っていた。このゲームが苦手だった私は大差のスコアで負け続けていたが、悪魔のような笑みを湛 (たた)...

危険

新型コロナ情報を追い続けて3か月半。納得できない謎が解けた。長期の外出制限に疲弊する市民。いつまで我慢すれば危険から解放されるのか? イライラ度がMAXに到達する頃、新規感染の横ばい/漸減傾向を頼りに、米国も日本も条件付きビジネス再開に踏み切った。 でも、行政からの指示に曖昧さが残り (クリアなのは感染者数の増減だけ)、疫学者からの発展的見解も聞こえてこない。公言できない危険性を隠している? 新型ウイルスの実態解明はお手上げ? (それは危険すぎる)。COVID-19を制圧できる明快な数理モデルはないのか?・・・それがあった! 西浦博氏 (理論疫学者) が基盤にしている不等式...