2022年回顧

  ▽個人的には平凡な1年だったが、2022年のMLBは面白かった。パドレスが圧倒的劣勢という下馬評を覆し、最強ドジャースをNLDSで倒した “奇跡” の陰に「AI」ありという話。これが少し笑える。ド軍はAI搭載の最新鋭ピッチングマシーン「iPitch」を導入した。対戦投手の球速、スピン率、配球パターンなどのデータを入力すると、実戦さながらの練習ができる。パ軍が進出するとは夢にも思わなかったド軍は、メッツの投手対策に明け暮れたという。初めにパ軍の実力をAIで評価すべきだったね。▽二刀流で2桁勝利/2桁本塁打を達成した大谷翔平と、ア・リーグの年間本塁打記録を塗り替えた (62本) アーロン・ジャッジのMVP争い。Newsweek コラムニスト Glenn Carle のコメントが印象深い。本塁打は「強いアメリカの象徴」という伝統的価値の体現。ジャッジはスーパーマン復活を夢見る米人の心を沸き立たせた。一方、二刀流は「常識を破り個性を貫く」という多様性の実現。大谷の好ましい性格にも共感が寄せられ、米人の異なる本能を呼び覚ました。日本人なのに「米人の理想像になりつつある」と言う。スゴイな大谷翔平。日本人選手がメジャーリーグで前人未到の「道」を切り拓き、新たな価値観をもたらす。そんな日が来ることを、誰が予想できただろうか。しみじみ思う2022年暮れ。(SS) ▽2022年の流行語大賞に、ホームランを量産したヤクルト村上宗隆選手の「村神様」が選ばれた。他には、首都表記が変わった「キーウ」、プロ野球の日本ハムを応援する「きつねダンス」、世論を二分した「国葬儀」、関西人の口ぐせ「知らんけど」、スマホを斜め掛けできる「スマホショルダー」などが選ばれた。サッカーW杯の「ドーハの歓喜」も入れてほしかったが、選考に間に合わなかった。▽「明日やろうはバカやろう」。グズな私の性格を見かねて、先日、友達がこのセリフを教えてくれた。先延ばしをすると、すぐにやるよりも、倍の時間とエネルギーを消耗するらしい。対策としては「スモールステップ」が良いそうだ。「人間の脳は、大きな変化を嫌い、小さな変化は受け入れる」とのこと。2022年が先延ばしオンパレードだった自分としては「とりあえず5分だけやる作戦」をトライしている。▽同居ハムスターが天国へ。すると、愛猫の毛が急に抜けはじめ、ハゲてしまったのであわてて動物病院に行ったところ、獣医師から衝撃的な理由を言われた・・。そんなエピソードが Twitterで話題になっている。「ペットロスですね」。ペットがペットロス!? 2年前の12月にペットロスを経験した自分としては、涙があふれてしまった。ペットは家族だから、その一員が亡くなったらとても悲しい。人間もペットもみんな悲しいのだ。(NS) ▽この時期に思い出すのが 「人生はトイレットペーパー」という言葉。何年も前に誰かから教えられた。その時はそんなものかなと思っていたけれど、ここ数年で、その感覚がしっかりと分かるようになってしまった。トイレットペーパーは最初なくなるのは遅いけれど、後半になるとカラカラと音をたて、あっという間に使い切ってしまう。その様がまさに人生の感覚と似ているという。数十年生き続けて、同じ事を繰り返すうちに、どんどん刺激がなくなり、短く感じてしまうのも仕方のないことなのか。▽今年は、馴染みのある方々の訃報が次々と入ってきた気がする。時代の流れをひしひしと感じずにはいられない。西郷輝彦、宝田明、上島竜兵、渡辺裕之、山本コウタロー、島田陽子、三宅一生、ゴルバチョフ、古谷一行、エリザベス英女王、アントニオ猪木、仲本工事(敬称略)・・。子供だった私の周りで「あの人が亡くなってしまったね」と言っていた大人に、自分もしっかりとなっている。▽トイレットペーパーかもしれないけれど、今年は後半に入って、新しいことにチャレンジする機会に恵まれて、激動の波にもみくちゃにされながらも、今まで関わることがなかった新しい人たちとの出会いもあり、刺激を多く受けている。体と心の健康管理も忘れずに元気に新年を迎えたい。(RN) 待つ時間は長いけれど、過ぎる時間はやたら速い、速すぎる。この国でのコロナ禍2年目の大晦日を迎えたのは、ついこの前と思っていたら、もう次の大晦日も目の前。あ~やだ、やだ。しかし、今年はコロナも大分落ち着いて、私の最大の趣味である海外旅行が自分の中で解禁、となった年だった。3月に日本の渡航制限が大幅に緩和され、自主隔離なしというニュースに歓喜、すぐに航空券を手配して、若葉の頃を楽しむべく日本へ向かった。今回は初上陸?の富山県の温泉に行き、シーズン終了寸前だった氷見湾のホタルイカや白エビを堪能。満足、満足。その後はJRパスを思い切り使おうと鹿児島へ。黒豚のしゃぶしゃぶやさつま揚げに舌鼓を打った。ああ、シアワセ、シアワセ。9月にはこれまた3年ぶりの大好きなイタリアへ。今回は海中に温泉が涌くVulcano島や、142段の階段が全て異なる「マヨルカ焼き」という聖堂があるCaltagirone (共にシシリー)、そして初の Sardegna島などに赴いて、雲丹 (うに) のパスタを始めシーフード三昧。11月上旬はメキシコシティで死者のフェイスペインティングやピラミッド、そして現在は、今年2回目の日本で、鳥取砂丘や別府温泉などを訪問中。今年は、昨年のこれでもか!というような大問題が起こることもなく、極めて順調で、すこぶる良い年だった。どうか2023年もそうなりますように!!(Belle) 特記すべきことが思い当たらない、ので、1年前のお話を 笑。前回の年末年始はワクチン規定やら渡航制限やらで、帰国は諦めてしまい、年末にサンディエゴ市内の店5軒ほどハシゴして食材を集め、5日間かけて、お節を作り始めた。誰に見せるでも、どなたかに贈るワケでもないけど、できあがったお節の写真を見せた人から褒められてビツクリ。あれ? これって、もしかして他の人は作らないの? アメリカで暮らしながら食材を集めて作るのスゴイね、の意味?・・かどうかチェックするために 笑、日本の親兄弟に写真を送ったら、お見事!の連呼 笑。父親は、これ本当にウチの娘がつくったのか? と疑ったらしい (失礼きわまりなし 笑)。さもありなん。わたし自身、実家で誰かがお節作ってるの見たことないからさ。ちなみに食べてないから見かけだけ (いや、もう自慢だけど … Read more

復活

  ▽編集業務は意外にタフな仕事。内容〜文章構造〜使用語彙の適切さを見極めるので、文字通り、一言一句に目を通して推敲する。言葉の意味が不明瞭だったり、表現が曖昧で内容が伝わらない時はコラム担当者に確認する。完璧と信じつつ、出版後に間違いやタイポを発見した日には、さながら「勝利ボクサーが判定後に背後からKOパンチを喰らう」「階段を一段踏み外して転げ落ちる」ようなショックを受ける (結構あるのです)。絶望的なのは、自分がリサーチを重ねて仕上げた記事ファイルが損壊して開かない時。どうにか復元・復活できないものかと悪戦苦闘しても、結局、書き直しを余儀なくされる (過去に3度あり)。ところが、今では Mac OS搭載の全的バックアップ機能 Time Machine があるので、時系列をたどって “消失した原稿” を復活させることができる! ありがたい。▽女性の記憶は恐ろしい。男女の脳のシステムが違うらしい (何かで読んだ)。妻は20年以上も昔の夫婦ゲンカの不快感が瞬時に復活するようで、突然、私の些細な言動まで鮮明に再現して当時の怒りを爆発させる。男は筋道を立てて怒りをロジカルに表現するが、女はまず「怒りありき」で感情が先立ち、非難の刃 (やいば) が堰 (せき) を切る。呆気にとられるばかりで、反論のしようがなく、私はトワイライト・ゾーンに置き去りにされる。 (SS) ▽「しわしわのプチトマトも、50℃洗いで復活するよ」。友人が教えてくれた裏ワザが役立っている。ヘタれた葉物野菜が、シャキッと復活する。野菜の閉じた気孔が熱のショックで開き、水分を吸収してみずみずしくなるらしい。何と、雑菌も10分の1に減るとのことで、果物、肉、魚にも有効とのことだ。ちなみに、熱湯と水を1対1で混ぜると50℃ぐらいになるそうだ。▽「クレジットヒストリーは7年、破産は10年間記録が残るだけ。借金チャラにしてゼロからやり直す! 踏み倒した借金は、これからガンガン稼いで社会に還元すればいい」。アメリカでは自己破産しても復活する人が多い。トランプさんは「自分が損しないために、破産を利用しただけ」と語っている。リンカーン、ウォルト・ディズニー、ヘンリー・フォードも破産を経験した末に成功した。人は誰でも失敗する。自分の回復力を信じて、失敗から復活したバイタリティー溢れる人々に拍手喝采! ▽体外で人工的に髪の毛を作り出すことに、マウスの実験で成功したと、先月、横浜国立大の研究グループが発表した。人の細胞で作ることができたら、画期的な治療法になると期待されている。まやかしが多いことで知られる育毛・養毛産業。どれを使ってもあまり効果がない。頭頂部が薄くなってきた自分としては、ツヤツヤ髪の復活を心待ちにしている。(NS) 「復活」といえば、私のiPhone 6。2015年に購入して、2020年に必要なAppが使えなくなったので、iPhone SE 第2世代に買い替えるまで5年間、問題なく、毎日働いてくれた。このiPhone 6は2017年に一度水没している。ある週末の朝、夫がコンドのランドリールームから持って帰ってきた携帯を渡された。「ジョークかな〜」と思ったら、本気 (マジ) だった! ベッドで使っていたのをそのまま忘れて、シーツと一緒に洗ってしまったらしい。すっかり洗濯されて画面にはカラフルな縦線が!! そこから水没したスマホの救済方法を検索し、お米で乾燥させることにした。ジップロックに生米を入れ、携帯をその中に埋め、冷暗所で放置。3日後に確認したところ、まだ電源がつかなかった。1週間後、なんと電源が入った! … Read more

好感度

  ▽姪の一人は「ガングロ」高校生だった。金髪で、顔に塗るファンデーションは濃い褐色、目の周りと口は白塗り。大人からは眉をひそめられ、不良 (死語だな) の烙印を押されてしまう外見。悪ギャルのサブスタイルを楽しむ理由を聞いたら、驚くべき反応が返ってきた。第一印象が良くないのは知っているという。それが、電車やバスでお年寄りに席を譲ったりすると「うわっ! こいつメッチャ良いヤツなんだ!」みたいな感じで注目され、好感度がブチ上がって得するという。そのギャップが快感でヤメられないそうな。若いながら強 (したた) かな処世術を身に付けていた。▽母を連れて入った飲茶 (ヤムチャ) の人気店は混んでいた。「相席になります」と案内されたテーブルの先客は若いカップル。店員さんが 「ここ、よろしいですか」と尋ねたら「お断りします」と、まさかの返答! ええ〜っ! 普通OKだろ〜? 他の席が空くまで20分以上待たされた。客の自由だろうけど、好感持てないな〜。▽新幹線の座席を少し倒そうとして、後ろの若者に「いいですか?」と声をかけたら「自分は大柄なので、とても窮屈」と拒絶された。本人は悠然と倒しているのに。私は隣が空席なら、承諾を得てそれも倒す。2席を独占するつもりはないが、背もたれの隙間から後ろの乗客に見られるのがイヤなのだ。私の好感度も高くない。(SS) ▽「私、けっこう、美容整形にお金かけたんだよ」と、会社を経営している韓国人が教えてくれた。大学時代にバイトでお金を貯めて、変身したそうだ。顔に自信が持てるようになったら、就職も恋愛も上手くいったとのこと。韓国は整形天国で、しかも寛容。彼女の旦那も整形のことを知っていて「子どもが親に似ていなくても、将来、整形すればいい」と笑っていた。あえて整形を告白してキラキラ輝いている彼女の好感度がグッと上がった。▽アメリカの政治家たちは、専任のカラーリストを雇っているそうだ。例えば「話し合うとき」は青、「戦うとき」には赤のネクタイをつけるという。色の心理効果は科学的にも明らかにされている。先日、SDのデイサービスを訪問したときも、カラフルな洋服にお気に入りのアクセサリーをつけた高齢者ばかりで、とても明るく楽しそうに見えた。▽第一印象は出会った瞬間、ほんの数秒で決まると言われている。瞬時に「敵」と「味方」を見極めるメカニズムとのことだ。その要素は、見た目が55%、話し方が38%、内容が7%で、何を話すかは重要視していないらしい。好印象はその人を「味方」と見なすサインになるらしい。今から美人に変身したり、可愛い性格に修正するのは難しいけれど、服装なら自由に変えられる。これからは、さわやかな色の服を着て、好感度をアップしてみたい。(NS) ▽いつも表情が同じで行動の予測がつかない。甘えているのかと思いきや、いきなり噛みついたり、引っ掻いてくる。私にとって、ずっと可愛さと怖さが混じった存在だった猫。慣れ親しんでいた犬と比べ、猫への好感度は決して高くなかった。でも、一緒に暮らすようになって数年経った今、無表情と思っていた猫たちが、実はいろいろな感情を表現していることを知った。鳴き方や体の動き方で、リラックスしているのか、甘えているのか、緊張しているのかなども分かるようになった。我が家に来てくれた猫たちが、とりわけ穏やかで優しく、ラッキーだったのかもしれないが、おかげで世の猫たちへの好感度も急上昇中。▽我が家のお隣さんが犬を飼い始めた。よく吠える子で、私が庭で作業を始めると、ものすごい剣幕で吠え始める。のんびりと庭仕事をしたくても、吠えまくられると「いいや」となって中断。少し困っていた。そんな日々が数週間続いた。ある日、落ち葉などをかき集めていたら、ふと視線を感じ、お隣さん方面に目をやると、フェンス越しにこちらを見つめているワン公の姿が。優しい表情で、じっと私を見守っているような・・。その日を境に、全く私に吠えなくなった。その子に認められた気がして、とても嬉しくなった。好感度一気にアップ (笑)。(RN) 日本のメディアでは、芸能人好感度ランキング (1位:サンドイッチマン、2位:マツコ・デラックス、3位:明石家さんま) や好感度女性アナウンサー (同:水ト麻美、有働由美子、和久田真由子)、好感度の高い企業ランキング (同:セブン-イレブン、無印良品、日本マクドナルド) などの調査結果が毎年発表され、「へえ~そうだったのか」とか「なぜにこの人、この会社が1位?」という感想を持つことがある。実際に私は、明石家さんまはともかくも、マツコ・デラックスは決して好きなタレントの範囲に入らない。好感度とは他人に好印象を与える度合いのこと。では、どうすれば、どう振る舞えば、人に好まれるのか。私的に好感度が高い人という定義は、出しゃばらない、嫌みを言わない、一緒にいて楽しい、気遣いがよくできる、顔立ちの印象がさわやか、心が広い、などなどである(決して、私がそのすべてに当てはまるという意味ではない)。特に、私は自分の顔はさておいて、いや、自分の顔に自信がない分だけ、とても“面食い” なので、私がその人に好感を持つには、男女ともに顔の印象が大事。そうやって、私が選んだ? 私に選ばれた? 現在、交流ある友達は皆、好感度の高い人たちばかりで、そういう人たちに恵まれていることに、唯々、感謝である。(Belle) そもそもの顔つきが、垂れ目、パンダ面、口元ニッコリ型の人は、怒っていても笑い顔なので 笑、腹を立てているのか分からない。一言も言葉を発しなくても、すでに他の人より好感度が高い 笑。お徳 (得) なお顔だわ … Read more

買い物

  ▽長年使用していた冷蔵庫が故障した。代替品と無償交換してくれる保証書があり、出費せずに新品を得られて喜んでいたが、その「お得感」は時代遅れかも —。IoT (インターネット・オブ・シングズ) の世を迎え、家電製品に搭載したセンサーと通信機能をネットにつなぐことで、日常生活の省力化と利便性が急速に高まっている。将来的には、初めから各家庭に冷蔵庫が無料で配られるという (!)。ミルクやバターが不足すると、センサーが働いて流通業界に情報が送られ、必要品が自動的に届けられる。家電メーカーはマージンを稼ぐ業態へ移行すると予想され、買い物の概念が “製品を買う” から “サービスを買う” へ大きくシフトするらしい。▽人生最後の大きな買い物と言えば、お墓? 家墓があり、墓守 (はかもり) を次世代に継いでいけるなら問題ないが、私のように子供がいないと、先祖の「永代供養」あるいは「墓じまい」の決断を迫られる。それでなくとも、月々の墓地管理費や檀家が負担する菩提寺の修繕費用が遺族の自由度を圧迫する。日本では少子化の現実から、墓じまいビジネスが活況を呈してきた。「葬送」と「処分」の境界線を明確にし、先祖の威厳が失われない賢明な選択をしたい。ここでも買い物の概念が “墓石を買う” から “墓じまいのサービスを買う” へ大転換している。(SS) ▽昔から買い物が苦手だ。服も靴も必要に迫られて「買わなきゃ」となるまでモールに出かけない。試着も疲れるし、たくさんの品物を見ているだけで目眩 (めまい) がしてくる。そういえば、母親もそんなタイプの人だった。せっかく、サンディエゴのアウトレットに連れていったのに「広くてすごい」と感心するばかりで、何も買わずに帰っていった。▽ネットフリックスで日本発のリアリティ番組「はじめてのおつかい」が放送されている。タイトルは「Old Enough!」。生まれて初めて、買い物に挑戦する子どもたちの奮闘ぶりは、海外の視聴者にも微笑ましく映り、たちまち大ブレイク。でも、子どもの単独行動を原則、法律で禁じているアメリカでは「子どもにもっと自分たちで行動させるようにしよう」と違った受け止め方がなされ、NYタイムズ紙で米国の子育て見直し論にまで発展している。▽最近の心理学の研究によると「物を買うより、経験を買ったほうが幸せになる」とのこと。経験が人との繋がりをもたらし、人とのつながりこそ幸福をもたらす。ブランド品を買い求めるより、大切な人とレジャーを楽しんだほうがハッピーになれるらしい。物を買う時は、誰と使おうかな、と考えてみる。このワインは誰と飲もうかな、この家に誰を呼ぼうかな、と想像する。還暦を過ぎて知った「買い物と幸福度の捉え方」。実践してみようと思う。(NS) ▽日本に帰省すると楽しみなのが買い物。普通のスーパーマーケットでも十分に楽しい。普段から生食卵に飢えているため、卵コーナーはキラキラ輝いて見える。種類の豊富さに圧倒され、しかも、全て生食OK! 卵かけご飯は私の日本滞在中のご馳走。お惣菜コーナーの品揃えに狂喜乱舞し、鮮魚コーナーでは新鮮で親しみのある魚介類を前に、どれを買おうかと贅沢に悩む。パン屋さん巡りも欠かせない。特に日本の食パンが大好き。生活用品や雑貨コーナーには何時間でもいられる。本屋さんも外せない。文房具店も絶対に外せない。機能性に富んでデザインも自分好みの「優れもの文具」がたくさんある。コロナの影響で3年以上帰省していない。入国制限の措置も解除されるということで、気軽に帰省できるようになるのはとても嬉しい。▽高校生の娘とショッピングモールへ買い物に行くことがある。娘は自分の着る服にもこだわりが出てきて、気に入った服や靴を求めて店巡り。最初は張り切って試着するけれど、2軒、3軒目になると、もう嫌になってくるらしく、さっさと買って早く家に帰ろう、と言い出すのがいつものパターン。自分の服も見て回りたい私は、好きなものを食べさせ、飲ませて、エネルギーチャージさせて、買い物に付き合わせている (笑)。(RN) 「また大けがをした~」と姉がよくほざいていた。別に買いたい物もないのに、デパートへふらっと立ち寄ったら目が欲しがり、ついつい買ってしまったと言う。姉は造船業の下請けを営む実家の手伝いで懐は豊かだった。それに比べて、この妹と言えば、大学卒業後、親との約束を破って東京に居座ることを決めてしまった手前、もう親の脛は何があってもかじれない。月々のサラリーでやり繰りしていたので、普段の生活は慎ましさそのもの。スーパーやデパートの広告と睨めっこしながらの日常だった。生鮮食料品はともかく、保存の効く日用品は必要だから買うのではなく、安くなっているから買う。こういう癖をつけて乗り込んだ (?) サンディエゴ。私の買い物意欲を大いにくすぐってくれたのが、クーポンの存在だった。渡米当時はクーポンと同額をスーパー側が引いてくれるという嬉しいサービスがあった。さあ、そこから、私のスーパーとの闘いが始まった。ひとしきり買い物品をカートに入れて、レジで「これでどうだ!」とばかりにクーポンを出すと、合計金額がみるみる下がっていく。「私の買い物術を見たか!」と勝ち誇った気分でスーパーを後にする。気持ち良い! こうやってせっせと貯めたお金を、世界でパア〜ッと使う。これもかなりの爽快感! ああ、楽しからずや、買い物!(Belle) 友達に大の牛乳好きの夫婦がいて、好きすぎて、思わず牛1頭を共同で購入し、乳搾りの権利を獲得! … Read more

日本/アメリカ

  来ましたね「閑談』 の究極テーマ。私の知人は “嫌米家” が多い。反米感情の理由は、極悪化する銃犯罪、訴訟好きな国民性、節操なき富への執着に絞られる。銃犯罪については、約3億丁の銃が米国内に出回り、内戦国でもないのに、年間48,000人以上が銃弾の犠牲になる事実に「呆れてモノも言えない」と集中砲火を受けた。私が孤立したのはここから。自分も「銃規制派」と宣言した上で「合衆国憲法修正第2条」が保障する個人の武装権は、政府の独裁化を防ぐための崇高な理念でもある」と告げたら、一般市民の命を奪う銃には正義のかけらもないと言わんばかりに、集まった全員から「ケタ外れの理想だな」と一笑に付された。どうやら、日本人の多くは morality (道徳性) と immorality (不道徳性) の境界線を引いて「善」と「悪」の判断から行動規範を設定するらしい。アメリカ人には amorality (超道義性=道徳規範外) と呼ぶべき、善悪いずれでもない権利としての価値基準がある。道徳 vs. 不道徳という単純な構図じゃない。この国は generalize できないし、本質を理解する座標軸に「アモラルの斜軸」をブチ込まないと、たちまち嫌米家になってしまう。自由の国の風に吹かれていたい反面、瑞穂 (みずほ) の国の土に還りたい想いもある。アメリカに永住。日本で永眠。私はそれで行こう。 (SS) ▽最近、日本に永久帰国する引退組の友人/知人が多い。「健康保険や介護保険があるし、なんたって食べ物が美味しい。物価が安くて、電車やバスで動けるし、それもシニア向け支援制度で乗り放題。治安も良いし 『おもてなしの心』が最高。幼なじみや友達や兄弟がいるし、日本語が話せて、1ドル145円の円安が決定打」とのこと。▽ダンナのアメリカの知人は、中学校の先生として東京のE区へ赴任した。そんな彼がある日、在留カードのために役場のカウンターに行ったとき、誰も並んでいないのに「番号札をお取りください」と指示された。仕方ないので、わざわざ番号札の機械まで行って「1番」の札を取ったら、受付の人がそれを見届けて「1番の方どうぞ!」と呼ばれたという。あるある「日本のお役所仕事」。けっこう笑える。▽「失われた30年」で日本が立ち止まっている間に、世界は様変わりしてしまった。「ビッグマック」「ダイソー」「ディズニー」の日本での価格/料金は世界最安値らしい。そして、給与は30年以上変わらず、平均年収が400万円。韓国より下で世界22位。日本の大卒初任給は250万円で、アメリカは600万 ($42,000)。もはや日本の倍。近頃、日本の不動産に外国からの買い注文が殺到しているそうだが、「日本大好き人間」 の私としては心穏やかではない。“強い日本” の復活を祈るばかりだ。(NS) アメリカ映画を観て育ち、ティーンエイジャーの頃は WOWWOW でアメリカのドラマにハマったせいか、成長するとアメリカ大好きな人になっていた。母には「アメリカかぶれ」と呼ばれたが、洋楽を聴き、映画雑誌「ロードショー」を読み、ファッションを真似して、我が道を行っていた。そして、高校を卒業したら留学したいと思うようになっていた。両親から短大へ進学するように勧められ、2年通ったが、 “卒業後に留学 … Read more

長い/短い

  米国に出張中の友人から電話が入り「明後日、帰国する前に、空港で少しだけ会えないか?」と打診してきた。「どこの空港だ?」 と聞くと、ジョージ・ブッシュ国際空港だという。絶句する私。「ヒューストンに来いってか?」「カリフォルニアからテキサスは近いだろ?」ヤツは東京—新大阪の距離感覚で話してないか? 「会ってどうする?」「空港のパーキングでキャッチボールしよう」・・。私は深い脱力感に襲われる。「心配するな。2人分のグローブとボールがある」。そういう問題じゃないと思いながら承諾した(行くんかい!!)。フライトを利用するのはヤメた。車なら帰路の道中に、巨大なサボテン群生が見事な「サワロ国立公園」、神秘的な異観の世界遺産「カールスバッド洞窟群」などの観光スポット巡りもできる。レンタカーを借り、自宅を早朝に出て、丸一日かけて I-8 → I-10 をひたすら東へ進み、約1,600マイルを走破した。非常識な友人 (自分もな!) と再会したのが翌日午前9時頃。駐車量の少ない空港の片隅で、しばしのキャッチボールに興じ、1時間足らずで別れた。あまりにも長い走行距離に反して、異様なほど短い滞在時間。非生産的で、突拍子 (とっぴょうし) もない、ダイナミックな約束を平気で実現させてしまう仲間がいることを、むしろ誇らしくさえ思った。(SS) ▽「スピーチとスカートは短いほどいい」という諺があるけれど、スピーチは3分ぐらいでまとめるのが良いらしい。ノーベル賞のパロディー版 「イグノーベル賞」 では、受賞者に与えられたスピーチ時間は1分。それを過ぎると女の子が登場して「Please stop. I’m bored.」と連呼して、スピーチを遮 (さえぎ) る。もし今後、自分や他人の話が3分を超えそうになったら、「Please stop」を心の中で連打したい。▽一日の平均睡眠時間は7〜8時間程度が健康的とされている。でも、アインシュタインは10時間だったというから、かなりのロングスリーパー。一方、エジソン、ビル・ゲイツ、サッチャーは4時間とショートスリーパーだ。そして、近年、短眠者は特有の遺伝子を持っていることが明らかになった。快適な眠りの基準は人さまざまなのだ。▽最近、周りで熟年離婚が増えている。女性からの申し出が多く、その一番の理由が「夫の世話から解放されたい」こと。実際、日本の男性の家事分担率は18.3%で、世界で最も低い。アメリカは37%、北欧諸国でも40%超え。どの国でも、女性が日々の家事に費やす時間は男性より長い。会社勤めや子育てが一段落した後、残された人生の時間が長くなれば、重みを増してくるのが「夫婦関係」。熟年離婚はさておき、男やもめになっても大丈夫なように、旦那に家事全般を伝授したい。(NS) 体幹を鍛えるのにプランクエクササイズが良いと聞き、日々の運動に取り入れることにした。腕立て伏せよりは簡単だろうと思っていたら、これがなかなかキツい。始めたばかりの頃は30秒続けられるかどうか、というレベル。床に両肘をつき、両足をまっすぐに伸ばし、お腹を引き締めて、タイマー1分スタート! この1分がとてつもなく長かった。25秒くらいまでは楽勝・・・なのだが、40秒を超えるあたりから、急減速したかのように、タイマーの数値がゆっくりと動いていく。猫が尻尾をパタンパタンと動かしながら寝そべる横で、ワナワナと小刻みに震え始める私のカラダ。今日はもうこの辺でやめておけ、という誘惑の声に負けず、1分まで頑張り通すとき、頭の中で勝手に再生されるのが、米連邦最高裁判事だった Ruth Bader Ginsburg さんがプランクをする姿。80代半ばの小柄で華奢な Ginsburg さんが、まっすぐ一直線の綺麗な姿勢でプランクをする姿を初めてビデオで見たとき、私は感動した。スクワットをしたり、ウェイトやロープ、バランスボールを使ったエクササイズをするおばあちゃん、なんてカッコいいんだろう! 1分程度のプランクでワナワナ震えている場合ではない。プランク1分なんて短すぎる!!と、豪語できるように頑張ろう。(RN) … Read more

何かがおかしい?

  ▽2001年9月のある日。夕暮れ時に夫婦でテニスを楽しんでいた私たちは、プレーを中断してしまうほど、鮮やかな茜 (あかね) 色に染まる日没の空に釘付けになっていた。その時刻は昔の日本でいう「逢魔時 (おうまがとき)」に当たる。妖気あふれる西日の中に “物の怪 (け)” が潜んでいると伝えられた酉 (とり) の刻。古人はそこに俗界と幽界の接点を感じていたという。この世のものとは思えない、畏怖の念を起こさせる西空の鮮かさは、恐ろしい血の色にも似ていた。不吉な空を呆然と眺める私たち。その心情を適切な言葉で表現するなら、まさしく「何かがおかしい」――。「9.11」の大惨事が起きたのは翌朝だった。▽父と交わした最後の会話となったのは17年前の秋。帰米する前夜、私と父は生涯で唯一と思えるほど胸襟を開いて話し込んでいた。攻撃性が強く、威圧的な父を子供の頃から敬遠していた私は、あの日に限って、生来の鋭さが消え失せ、穏やかに笑う姿を目の当たりにして「何かがおかしい」と感じていた。それから2か月後のある夜、私は何人もの人影に手招きされて、強い光の中へ導かれていく夢を見た。父急死の連絡を受けたのは数時間後だった。人間は無意識のまま異変を敏感に予知するセンサーを備えているが、その意味を知らずに、漠然とサインを受け止めているのかもしれない。 (SS) ▽自分は “昭和大好き人間” だが、今考えると「何かがおかしい」と思うことがたくさんある。例えば学校では、「うさぎ跳び」「運動中に水飲むな」「教師からの体罰」「注射針使い回しの予防接種」等々。ちなみに、勤勉の象徴として小学校に設置されていた「二宮金次郎」は「歩きスマホ」を誘発するとのことで、「座って本読む金次郎」が登場しているそうだ。▽日本は、世界で50か国ほどにとどまる、二重国籍を認めていない国の一つだ。海外で生活する日本人には、日本国籍を放棄することを余儀なくされた人が大勢いる。これを違憲として、海外在住の8人が訴訟を起こした。しかし、東京地裁は昨年1月に訴えを退けた。グローバル化が進むなか「純日本人主義思想」は「何かがおかしい」と思う。▽「110年以上生きているスーパーセンチナリアンは、特殊な白血球を持っている」と、友人がLINEで教えてくれた。その白血球は、細胞分裂の仕方が特異で、1からいきなり多数に増殖するらしい。スピードが速いから、普通なら白血病になってしまうのだが、そうはならない。後天的にDNAレベルで変化したらしいが、科学者も不思議がっている。特殊な白血球と長寿の関係は、結果なのか、原因なのか、あと5年くらいで判明するらしい。遺伝子が決める「運」を乗り越える日が、いつかやってくるかもしれない。(NS) 私は車の不調には敏感だ。アメリカで運転免許証を取得し、最初に購入した車は12年落ちの Volkswagen だった。見た目だけで選んだ車 (小さくて可愛いコンバーティブル) だったので、運転のしやすさや、コンディションの良し悪しはあまり気にせずに買ってしまった。免許取りたてでフリーウェイを運転することさえ怖がっていた私には、古いマニュアル車の運転は困難だった。買ったはいいけど、しばらくはバス通学を続けていた。ハウスメイトだったスイスからの留学生の子と彼女の友達がマニュアル車の運転のコツを教えてくれた。無事に運転できるようになっても、不具合続きの車。まずリバースに行かなくなり、それを修理したら、今度はトランスミッションが壊れ、次にブレーキの総入れ替え、さらにラジエーター、オルタネーター、アクセルペダル、スターター、電気関係の何か (車を止めてもオフにならないので、バッテリーのつなぎ目に手動のオフスイッチを取り付けた)、クーラント液がどこからか漏れているので、補充用の水を常備。。。最後には車が全く動かなくなって、やむなく廃棄処分するまでキリがなかった。鍛えられた私は、今でも「何かがおかしい。。。」と車の異変を素早くキャッチできる。 (YA) 波乱万丈の人生と言うが、私のそれも全くその類に洩れない。時々、もうやめてほしい~!と、叫びたくなることもあるほど。例えば…親切心で保証人のハンコをついてあげたのに、その人が世逃げをして、ベンツが買えるくらいのお金を持っていかれたり。知り合いに紹介されて雇った弁護士が移民法/入管法にあまりにも疎 (うと) すぎて、今から思えば素人でも判断がつきそうなのに、無知だった私は、その弁護士の言葉を鵜呑 (うの) みにしてティファナのアメリカ領事館へビザ申請に。当然、却下され、挙句 (あげく) には国境で調べられ、入国拒否の処分! ハンドバッグ一つで日本に帰国せざるを得ない羽目に陥ったり…などなど、各年代でこれでもか!!という大事件が起こる。で、去年から今年にかけても大厄年?って言わんばかりの事件が続出。昨年の夏に大間違いの工事人を雇い “悪夢の改装” … Read more

コミュニケーション(術)

  私たち夫婦は仲が良いと言われるが、それが永遠に続くという幻想は持っていない。出会った頃は、人生の伴侶となる予感がなかった。ボールルームダンスのパートナーとして相性は◎。でも、人生観、価値観の違いから衝突は日常茶飯事。モノを運ぶ例で言うと、「風呂敷の包みを固く結ぶべき」と言う私に「風呂敷を解いて別の用具に移すべき」と妻が反論する。意見の不一致が悉 (ことごと) く顔を出し、苛立つ妻が飛びヒザ蹴りで私に襲いかかり、ドアをブチ抜いたことも。見解の相違は何か? よく考えてみると、モノを安全に運ぼうとする「目的」は一致している。ケンカの種は「過程」の不一致。「入口」は異なるも「出口」は同じ。相手のプロセスを尊重すれば、知らない “景色” が見えて、生活が2倍楽しめる? 加齢とともに、生命力を浪費する夫婦ゲンカを避けてきたが、最近、妻が本音を爆発させた。初めて聞く私への不満が堰 (せき) を切ったように迸 (ほとばし) り出て、慌てた。EVENのバランスが維持できないと、夫婦仲は簡単に崩壊する。感情論を排したコミュニケーションは随分と積み上げてきた。最後の決め手はユーモアかも。笑いのセンスが共有できなくなれば、関係解消の現実味が帯びてくる。雇用主/被雇用者の関係も同じ。要望する仕事のクオリティーと完成度にギャップが生じた時、感情を排除した単刀直入のコミュニケーション術がモノを言う。1〜2行のメモが効力を発揮する。(SS) ▽祖母は聞き上手だった。「やんだおら、先生にそんなことを言われだのが〜」「それは、つらかったべ〜」。自営業で忙しい両親に代わって、会津弁で反応しながら何でも聞いてくれた。受験に落ちたときも、仕事の「愚痴」を言っても、「んだ、んだ」(そうだ、そうだ) と聞いてくれた。祖母に話を聞いてもらうと、不思議と元気が出てきた。▽「コミュ力」がズバ抜けてる友人がいる。彼は学生時代から、どんな人に対しても、見事なまでに相手の懐 (ふところ) に入る名人で、男女問わず大モテ。現在は大手広告代理店の偉い人になっている。話のネタが豊富で、とにかく愛想が良く、自分をさらけ出し、相手の話を最後まで聞いて、質問上手。父親を早く亡くして苦労した分、彼は相手の気持ちに寄り添うことができるような気がする。▽コミュニケーションの基本は「傾聴力」。頭の中では分かっていても、実践するのは難しい。旦那の話をさえぎってしまったり、お客さんの前では次の話題ばかりを考えているし、友人の痛いところを突いてしまったり、同僚に余計なアドバイスをしてしまったり、還暦を過ぎてなお “会話の手りゅう弾” を連発している。考えてみれば、仕事でもプライベートでも、ほとんどの時間を我々は「聞く/聞かれる」の中で過ごしている。会話の起点が常に相手にあることを忘れずに、祖母のような会話の名キャッチャーを目指したいと思う。(NS) 我が家にはオスとメスの猫が1匹ずついるのだが、オス猫の方が人間とのコミュニケーションに積極的なタイプ。この子はよく鳴く。庭での昼寝を終えて家に入ってきて、私たち家族と出会うと「にゃーん」とまず鳴く。「ただいま〜」と挨拶しているように聞こえる。抱き上げると「やーーん」と鳴く。「やめて〜」にも聞こえる。撫でてほしい、構ってほしいなどアテンションが欲しい時は、前足でちょんちょんと突いてくる。爪を出さないように注意しながら、そっと伸ばしてくる前足が可愛い。最近始まった新しいコミュニケーション方法がある。甘えたい気持ちが高まると、こちらの指をかじるようになったのだ。甘噛みして離して舐 (な) める、というのを繰り返す。最初は思いっきり噛まれるのではと、怖くて指を引っ込めていたが、どうやら、こちらに危害を加えるつもりはなさそう。甘えている赤ちゃん猫がこんな感じなのかな。でも、さらに最近、かじる度合いが進行して、手加減しながらの甘噛みから「痛っ!」くらいの強さになることもある。母に甘えるという感覚から、トカゲやネズミを捕獲する気分になってしまうのだろうか。すぐにやめさせても、時々、しつこく指を求めてくる。このコミュニケーション方法、危険だ。甘噛みでストップしてくれる良い方法はないかな。(RN) 目は口ほどに物を言い・・。確かに、目が口の代用をしてくれる時もあるが、目だけでは会話は成り立たず、やはり口の力を借りなければ、意思の疎通は図れない。さて、その口。上手に使えば、人との関係を上手く保つことができるが、使いようによっては、関係を悪化させる原因にも十分になる。かつて、日本に一時帰国中の私にSNSを通じて電話が。「大きいサイズのマヨネーズを2本買ってきてほしい」。はぁ? 約1キロのマヨネーズ? 日系マーケットでいくらでも買えるだろう! しかも、ご丁寧に「私へのお土産はそれだけでいいです」というダメ押し付き。ノーと言えず、重い思いをして、仕方なく買ってきてあげたのだが、それで気を良くしたのか、次回帰国中の際は、いきなり「詰め替え用のローション2種、2袋ずつお願いします」。この時も私はかなりムカついた。「買ってきてもらえますか」と聞いてくるのならまだしも、形こそ丁寧形だけど、明らかに命令形である。人と会話する時、特にモノを頼む際は、決して高飛車に出るのではなく、できるだけへりくだるのが原則。そうすれば、関係が壊れる可能性は少ないのではと思う。これこそ、コミュニケーション術の鉄則なのでは。まぁ、かくいう私も、どこかで誰かをこの口で傷つけているかもしれない。気をつけよう! 気をつけよう!(Belle) スターバックスのベンチシートが好きなので、そこに座ろうと思ったら、隣に、ほんとーに大柄なオバさんが座っていた。でも、ベンチシートだから余裕があるはず、と思ったけど、彼女の横には、中に大きな何かが入っている業務用ゴミ袋が、ドンと置いてある。家族全員の洗濯物? 笑。それでも、小さいわたしは、その横をスリ抜けて、ちょこんと座った。ベンチシートの下に、充電できるコンセントはあるかな、とシートの下を覗いたけど、奥行きが深く、ハイハイして進まないとコンセントに届かない。スカートも汚れるし、あっさりと諦めた。そしたら、その大きなオバさんが電源コードを持っていたので “あ、オバさんが下にもぐるのは、サイズ的にムリだろうから、手伝ってあげよう” と、コミュニケーションを図ろうとしたら、、、その電源コードが、、なんと、普通サイズのプリンター用だった! … Read more

不足/足りない

  ① [小銭が足りない]  東京都内のコインパーキング。「超過料金400円」の表示。昔はカード払いの駐車メーターがなかった。友人が自動販売機に500円玉+30円を投入し、130円のジュースを買い、釣り銭として100円玉4枚を調達しようとしたが、3枚しか出てこない。よく見ると「釣り銭切れ」のランプが点いている。友人が運営会社に電話でクレーム。待つこと20分。平謝りの係員が不足の100円を持ってくる。メーターに100円玉4枚を追加しようとした瞬間、カチャンと音がして超過料金が加算! 500円に! 唖然! 私「コンビニで小銭を作ってくる」。友人「もう一度電話する。俺たちは被害者だ。泣き寝入りするな!」。私「600円になっちゃうぜ!」。欲しくもないガムを買い、もう1枚、100円玉を投入してケリをつけたが、釈然としない。② [技量が足りない]  初めて子犬を飼った小学生の頃、見習い大工さんに室内用ドッグハウスを作ってもらった。頭で扉を押せば中に進めるので、ペットもお気に入り。子犬は内側でリラックスしていたが、外に出てくる気配は全くない。やがて元気がなくなり、小屋の中で寂しそうに佇 (たたず) んでいる。外側からは扉が動くのに、設計不足で内側からは開かない! 一度入ると監禁されてしまう! この人が作る家には住みたくない。 (SS) ▽友だちからLINEで届いた貼り紙「18才と81才の違い」を見て、大笑いした。「恋に溺れるのが18才、風呂で溺れるのが81才」「人の言うことを聞かないのが18才」「人の言うことが聞こえないのが81才」「道路を爆走するのが18才、逆走するのが81才」など、8つの例 (https://bit.ly/3co49MX) が挙げられている。久しぶりに爆笑した。そして、最近、笑いが足りなかったことに気がついた。▽コロナ前は、職場やサークルの仲間で、お互いに面白い話を聞かせ合っていた。ツボに入って死ぬほど笑うこともあった。「笑わせてナンボ」の大阪の友だちのように、ウケると、調子に乗って何度でも同じネタを披露していた。▽笑いは健康に良いことは分かっているけれど、最近は、笑う元気が出てこない。なかなか収束しないコロナ、ロシアのウクライナ侵攻、安倍元首相の銃撃事件・・心が痛む出来事が多い。でも、何と、作り笑いでも健康に効果があるとのことだ。口角をギュッと引き上げると、次第に本物の笑いになっていくそうだ。実際に会って爆笑するのは、もう少し先になりそうだが、面白いテレビや動画を見たり、毎日の暮らしのなかで “笑い” のネタを探してLINEでシェアしながら、“笑える毎日” を過ごしたいと思っている。(NS) ▷4人+1匹で暮らしていると、しょっちゅう、いろいろな物のリストックが必要になる。食料品はもちろんのこと、日用消耗品の数々: ディッシュソープ、ボディソープ、シャンプー、石鹸、キッズ用のボディウォッシュ&シャンプー、デンタルフロス&歯磨き粉 (大人用&キッズ用の2種類)、洗濯用洗剤、ティッシュ、トイレットペーパー、猫トイレ用の砂、ペーパータオル、アルミフォイル、プラスティックラップ…..買い物に出た際に、なるべく一度で終わらせたいのだが、油断すると、後で足りないものが分かって二度手間になる。家の中の管理をしてくれる人 (or ロボット?) がいると助かるのになと思う。▷以前は Shell Station を利用していたのだが、ガソリン代が高くなってからは、安いところを探して給油している。ただ、困ったことに、ウインドシールドクリーナーが無いところが多い。ある時、ウインドシールドがかなり汚れていて、見えにくかった。ガソリンを入れるついでに拭こうと思い、価格が安めのステーションに入った。クリーナーがある! やった! … Read more

苦手

  幼少の頃、郵便ポスト、灯台のサーチライト、夜空に炸裂する花火に、とてつもない恐怖を感じておりました。隠さずに申しますと、赤い色とフラッシュライトが苦手だったのです。身の回りに赤色系は置かず、救急車やポリスカーのギラギラから目を背け、打上げ花火も観賞用として楽しめない (音にも拒絶反応)・・そんな子供でした。河畔で花火大会が始まると大泣きし、祖母が私を連れて近場の温泉に “避難” するという手の掛かる男児。霊能者を自称する人が言うには、私の無意識下に前世の記憶が潜んでいて、光は「刀」の照り返しで、赤を忌避するのは「血」に関連した過去生が原因だとか。家系図によると先祖は武士。戦場 (いくさば) で斬殺された? 辻斬りに遭った? 主君に切腹を命じられて不本意な死を遂げた? 霊能者は勝手な想像を膨らませるだけ。カルマ説の真偽は別としても、楽しい話ではありません。ソクラテスだったかな。人間とは冥界で自らが繰り返し選んだ命の形であり「必然のイス」に座らされてから「忘却の原」を横切り、喉が渇いて「忘れ河」の水を飲んだ後に生まれ変わるとか。過去生の記憶は完全に抹殺されていながら、何かの拍子に蘇生するらしいのです。メタフィジカルな話でゴメンなさい。還暦を過ぎた今もなお、独立記念日の花火ショーが苦手な私です。(SS) ▽ヤード、パウンド、フィート、ファーレンハイト・・、ややこしいアメリカの単位が苦手だ。いつもメートルやグラムに換算しながら、ため息をついている。世界標準のメートル法を採用していないのは、世界でたった3か国。リベリア、ミャンマー、そしてアメリカで、リベリアとミャンマーはメートル法への移行が進んでいるとのこと。アメリカでも最近は、科学や軍事の世界で、メートル法を採用。社会システムのいろいろな単位を変えるには、手間がかかるので、惰性でそのまま使っているらしい。▽人の名前や顔を覚えるのが苦手だ。相手が敵か見方かを判別できるように、人間は進化の過程で、顔を瞬時に見分ける能力を取得したらしい。旦那は、ドラマや映画に出てくる脇役の顔はもちろん、役名まで覚えてしまうのに、自分は、主人公の名前も覚えられない。脳障害のため、人の顔を覚えられない失顔症(しつがんしょう)という病気もあるそうで、俳優のブラピも、自身がこの病だと告白している。ブラピと同じかぁ!? ▽B型人間が苦手だ。血液型占いはあまり信じていないが、周りを見渡すと、不思議と “困ったヒト” がB型に多い。ヒトの話を聞かない、反省しない、自己中でマイペース、遅刻しても悪びれず、意見がコロコロ変わる・・。見事なほどに、良いことがほとんどない。かくいうこの私も、B型人間なのだ。(NS) 子供の頃、大の苦手だった稲荷寿司。甘めの油揚げに酢飯という組み合せが美味しいとは思えず、 避けて通りたい食べ物の一つだった。普段は取り立てて問題にならなかったが、年に一度、食べることを積極的に勧められる日があって困った。それは、ピアノの先生のお宅で開催されるホームコンサートの日。生徒が集合して、演奏会をし、お昼を食べてから、近くの河原に遊びに行く楽しいイベント。私は大好きだったのだが、ランチがいつも太巻きと稲荷寿司のセットなのだ。他の子供たちは大喜びでペロッと食べてしまう。私は太巻きに入っているカンピョウやさくらでんぶも、実はあまり好きではなく、この時間が苦痛だった (笑)。先生が「全部食べたらお菓子をあげるからね」と優しく声をかける。「稲荷寿司、嫌いです」とはとても言えず、一生懸命、口に押し込んだ。今となっては懐かしい思い出。そういえば、あの頃はパイナップルの入った酢豚も嫌いだった。給食で味噌ピーナッツなるものを初めて食べた時は吐き出しそうになった。ご飯として食べるものが甘いというのがダメだった。今は稲荷寿司、大好き。酢豚、カンピョウ、さくらでんぶ、味噌ピーも美味しいと思う。あの頃の苦手は苦手でなくなり、新たに苦手なものが出てきたり。人間って不思議。(RN) 好きー嫌い。上手ー下手。得意ー苦手。どれも似たような言葉の反意語だが、各対比の語句のニュアンスは微妙に異なる。「好きこそものの上手なれ」という諺がある。それはかなりの部分で言えていると思うが、全てに当てはまるとは限らない。例えば、私はピアノ音楽が大好きで、ピアノの音色も大好き。ピアノが弾けるようになれたら、どんなに素晴らしいことかと、人生の大半でピアノを持ち続けているが、今日に至るまで真面目に練習した試しがない。一つのものに立ち向かう「こらえ性」がないのだ。本気で練習をしないから、上達するわけがない。それでも時間が有り余る時は、いつも側にあるピアノに向かいながら、せいぜいが10分程度。覚えている曲だけを弾いて、おしまい。これじゃ、上手になるわけがない。好きだけれど、下手くその類である。それはさておき、今回のテーマの「苦手」。苦手な教科、苦手な食べ物、苦手な人、苦手な操作。そうさ! 私はモノが壊れたりすると、自分で直せそうなものは、必死で修理しようと頑張る。なかなか諦めない。ところが、新しい機器が我が家に届くと、その説明書を一から読んで・・というのが大の苦手だ。コンピュータ、スマホ、アイパッド。とりあえずは使えるが、決して使いこなせてはいない。「好きだけれど苦手」のクチである。(Belle) 50代後半の方が、EメールでどのようにCC (Carbon Copy) するかを知らなかったようなので、教えずにはいられれなかった 笑。決して、その人はパソコン初心者ではなく、何年も社会で使ってきたハズなので、正直、ギョウテンだった 笑。60歳くらいのおじさんが「自分はエンジニアだけど、 携帯のテキストメッセージをグループに出す方法が分からない」と言うので、「はーい、まずは、いつものようにメッセージを出して、それから、コンタクトから誰に送るかを選んで、またコンタクトから人を選べば、1人以上の人に同じメッセージが送れるよ」 と “指導” した 笑。コンピュータ類が苦手な人はいると思うけど、まさかのまさか?って思うところで、ある人はけつまずいてるんだ、と理解。というわたしは、iPhoneを持っているんだけど、つい最近まで、“強制シャットダウン” … Read more

忘れられない

  若い頃は中古車でアメリカ国内を旅行したが、フリーウェイよりも一般国道や州道を好んでいた。米国の風情と興趣を強く感じ、深く記憶に残る「事件」に遭遇したのもローカル道だった。米軍基地近辺で体験した忘れられないロードトリップ2題。▽30年前、カリフォルニア州道62号線上のジョシュアツリー国立公園前のホテルで、地元に伝わる幻の「Giant Rock Airport」を耳にした。パワースポットと怪奇現象の連載記事を書いていた私は興味を抱く。3日間滞在し、勘だけを頼りに砂漠の道なき道を進んでいくと『未知との遭遇』 の宇宙船発着所に似た、殺風景ながら広大な飛行場が忽然と現れた! 海兵隊航空地上戦センターが近くにあり、エアポートの正体について質問メールを送ろうとしたが、興味本位で米軍と接触するのが恐くなり、ヤメた。▽ネバダ州ファロン海軍航空基地に近い一般国道95号線を走行中、背後から迫る1機の戦闘機 (F-16 ファルコン?) がバックミラーに映る。あろうことか、低空飛行を始めたかと思うと、車の上を轟音とともに掠 (かす) め去り、再び高度を上げ、前方上空で旋回し、正面から同じことを繰り返して姿を消した。恐怖に慄 (おのの) く私。公道を走る私の車を標的にして、機銃掃射の空射シミュレーションをしていたに違いない。その非常識ぶり。どういう了見なのかと腹が立った。 (SS) ▽子どもの頃、福島県の会津で暮らしていた。日本有数の豪雪地帯で、積雪で2階から出入りしていた記憶がある。かまくらで餅を焼いたり、ソリに乗ったり、ほっぺたを赤くしながら遊んだ。実家は米農家だったが、半年間も雪に閉ざされた生活は、気の遠くなるような厳しい自然との闘いだったと思う。▽昭和35年の春、新天地を求めて、一家揃って上京。開業したばかりの東京タワーの下で家族写真を撮った。セピア色した写真の中で、両親も祖母も兄も私も笑っている。4年後に新幹線が開業し、オリンピック、ビートルズ・・、日本も我が家も元気いっぱい、キラキラ輝いていた。▽学生時代、ワンゲル部に所属していた。初めての山行は至仏山 (しぶつさん)。山頂に立った時、前方に七色の光の輪ができて、自分の影が映るブロッケン現象を目撃。一歩一歩進めば、必ず頂上にたどり着くことを学んだ。▽その昔、両親と姪を連れて「アメリカ西部国立公園ツアー」に参加した。ボディチェックの時に父がカメラを置き忘れ、母の足の裏に魚の目ができ、姪が下着をホテルに忘れたり・・。私といえば、お腹の調子がおかしくなり、バスの最前席と最後尾のトイレを何回も往復した。生まれてこの方「家族旅行」という記憶がない自分にとって、その旅は特別なものとなった。雄大な渓谷より、そんなハプニング続きのドタバタ劇が懐かしい思い出となっている。(NS) 小中学生の頃に読んだ本は忘れられない。小学生時代に好きだったのは、動物が出てくる本。『シートン動物記』の「狼王ロボ」「ビンゴ」「野生馬物語」「綿尾ウサギのぎざ耳坊や」などなど。何度も何度も読み返して、挿絵の狼や馬の絵を真似て描いていた。椋鳩十 (むく・はとじゅう) さんの動物文学作品 『孤島の野犬』や『マヤの一生』などは、当時、ジョンという犬を飼っていたので、登場する犬にジョンの姿を重ねながら読んでいた。中学生になってからは、安房 (あわ) 直子さんや立原えりかさんの幻想的な童話集を好んで読んでいた。最初に母が買ってきてくれた安房直子さんの文庫本『南の島の魔法の話』に入っていた「鳥」「きつねの窓」「さんしょっ子」「青い花」はどれも印象的で、色鮮やかな情景が目に浮かぶ短編だった。立原えりかさんの『月あかりの中庭』に出てくるバターたっぷりのオムレツ、レモングラスを使ったお料理、「ミモザ」に出てくる星のケーキなど、どれも美味しそうで、とても食べてみたくなった。将来は童話作家か絵本の挿絵画家になりたいなと思っていた。私には小学2年生と4年生の子どもがいる。どんどん読書をして、大人になっても忘れられないような “自分の好きな本” を見つけてほしいな、と思う。 (YA) 我が長~い人生の中には、良きにつけ悪しきにつけ、数々の忘れられない出来事があるが、これは私がサンディエゴに存在を置く上で、最も意味深さを持つ、ある少女との出会いの話。それは7年前。私が「ゆうゆう」のクラシファイドに出してもらっていた家庭教師の広告がきっかけの電話だった。聞けば、その人の知り合いが娘の家庭教師を探している、というもの。早速、その家に赴いて、私は自分の目を疑った。そこにいるのは金髪青眼の6歳の女の子。両親は全くの白人。サンディエゴに生まれ、日本に住んだこともないこの少女は、2歳半から某幼稚園に通い、私が会った時の7歳の彼女の日本語は、既に年相応に流暢なものだった。みなと学園に入学した彼女は、幼稚園長の予想に反し、小学校を見事に卒業。現在中学2年生。だけでなく、卒業式の際には、卒業生代表として袴姿で答辞まで読んだ。誇らしげな姿だった。この彼女が私に言う。「私は先生と出会わなかったら、ここまで日本語を続けていなかったよ」。泣かせるではないか。私は思う。彼女に会うために、ビザも持たず、サンディエゴに勝手に移住してきたのではないかと。一匹狼?である私の、ありそうにもない存在価値を、彼女が認めてくれている。実に忘れられない、件 (くだん) の言葉を胸に、今日も生きる!  (Belle) 落し物をした人を見たら、その場で拾って、その人に渡すようにしている、のに、それに反論する人物がいる! … Read more

決断

  米国生活も35年以上になると、抱腹絶倒の間抜け話、背筋も凍る恐怖体験、異文化ならではのエピソード、アメリカ特有の価値体系など、話のネタはいくらでもある。ワシントン州東部に暮らしていた1985年2月、ボールルームダンス競技に熱中していた私は、州大会への出場権を得て、パートナー (3年後に結婚) を連れてFWYを一路シアトルへ向かった。途中にはカナダ〜米国北西部に延びる難所、カスケード山脈がある。そこは氷河に侵食された急峻な山々が続く、6メートルを超える降雪量No.1の深山幽谷帯 (最高峰は4.392メートルのレーニア山)。競技会が終了した夜半前に雪模様となった。翌日の予定もあり、宿泊せずに日帰りする決断を下したが、真夜中に山脈を走行中、チェーンを準備していない事実に気づいて青ざめた。カーラジオが大雪警報とFWY閉鎖を伝えているが、もう引き返せない。空から綿帽子が重なり合って落ちてくるような、見たこともないドカ雪が降ってくる。視界ゼロ。窓から半身を乗り出し、運転を続けた必死のサバイバル。勢い余って「ROAD CLOSED」の路上サインを突き破り (交通管理局の方々、すみません)、死の淵から帰還した。中古車が故障したら凍死は免れなかったが、奇跡的に持ちこたえた。時として、常軌を逸した無分別な決断は蛮行となる。忘るまじ。(SS) ▽「スティーブ・ジョブズは、決断するエネルギーを無駄遣いしないために、いつも同じ服を着ていたんだって」。友人が教えてくれた。人間は最大、1日に35,000回の決断を下しているそうだ。決断を続けていると脳が疲労する。“決断疲れ” にならないように、自分にとって何が大切なのかを決め、他のことはルーティーン化すると良いらしい。極端に服が少ない自分は、無意識的に省エネモードに入っているような気がする。▽決断に悩んだら「4つのうちどの状況か」を見極めると良いらしい。因果関係も答えも分からない「カオス系」、原因が不明の「複雑系」、専門家の知恵が必要な「面倒系」、原因が明確な「単純系」がそれで、4つの状況を1ステップずつ軽くすることが必須とのこと。「カオス系」を試行錯誤によって「複雑系」にして、学びながら「面倒系」にする。アメリカの国防機関が採用して、成果を出しているらしい。▽モノの本によると、人生最高の決断ができる年齢は35歳とのことだ。130年以上のチェスの対局を調べて明らかになった。でもこれは、あくまで分析能力の場合で、新しいことにチャレンジをするなどして脳を鍛えさえすれば、言語や発想能力はパワーアップするそうだ。65歳過ぎに論文を発表したフロイト、65歳でKFCを創業したカーネル・サンダースなどを見習って、日々学び、成長していきたい。(NS) 自分は総じて優柔不断な人間だと思うのだが、事と場合によっては、決断を下すのが結構はやい。例えば服を買うとき。歳をとったせいもあるのだろうが、自分の好みもある程度決まってきて、色、形、素材 (もちろん値段も) で選別して、とっとと決めてしまう。ウィンドウショッピングは昔から苦手で、 目指すものを買ったら、とっとと他のことをしたい人 (笑)。レストランで料理を注文するときも、パパッと決めることが多い。夫の方が珍しく決断に時間がかかることが多く、オーダーした後に後悔する人に変身する確率も高くて面白い。△例外ももちろんある。先日、友人たちと、某国の料理を出すレストランにランチを食べに行った。その国で育ってきた友人からメニューを一つ一つ説明してもらいながら、どれをオーダーするか本当に迷ってしまった。食べたことのない国の料理を味わうのは楽しい! 次回もマイナーと言われがちな国の料理をトライしようと盛り上がった。△現在、画質の良いビデオを撮れるデジタルカメラを買おうと思っているのだが、どれにするか決断できずにいる。手軽に持ち歩いて撮影したいので、ミラーレスタイプのカメラが良さそうだけど、どの機種が優れているのか。リサーチすればするほど、賛否両論が次々と出てきて迷う〜。(RN) 人の性格を血液型で占う方法がある。日本人の中で一番多く、約40%を占めるのがA型 (0型30%、B型20%、AB型10%) だ。A型人間の特徴は、我慢強く、義理を大切にする、という美点もあるが、一方で優柔不断という欠点もある。要は、なかなか決断ができないのだ。私はその一番マジョリティに属するA型人間である。我慢強く、義理を大切にする、という性格が当たっているかは疑問の残るところだが、決められない、というのは実に当たっている。ショッピングに行って気に入ったものが見つかっても即決できない。「ほんとに必要?」と自分に問いかける。そういう場合は、一度その場を去って、一晩よ~く考えて、それでも欲しいと思えば再び店に足を運ぶ。そんな時は往往にして売れてしまっている、ってことも多々。はたまた、同じパターンで、色違いの洋服を選択するのも一苦労。どっちにするか、迷いに迷う。そんな思いをしていたある日、誰かが私にアドバイスをしてくれた。「迷った時は2つ買うか、どちらも買わないか 」。目からウロコ。2つ買うと予算がかさむ。 かといって、1つに決められない。あ~めんどくさい、買っちゃえ~、となる。そうやって色違いで買った洋服が何組かあるが、いつも2つ買ってよかったと満足している。皆さ~ん、決断できない時は両方ゲットしましょう!  (Belle) ここ2年ほど、つまりコロナ禍以来、床に正座して仕事していることが多く (カウチではなく、その ↓ の床・・笑) 気が付いたら、いつの間にか、、立ったまま、靴下が履けなくなっちゃってた! 笑。他に、何ができなくなったかというと、足の爪がとっても切りづらくなった、背中の痒いところがが掻けなくなった、、。ちょっと待てよ? もしやして、、もしやすると、、と思い、、起立したまま両手をつま先にタッチしようとしてみた。つ・つ・つ・つかない! タッチどころか、膝ほどまでにしか手を伸ばせない! 笑。どーいうこと? おそるおそる、座って足をYの字に広げ、頭と両手を床に向かって曲げてみた。・・曲がらない! … Read more