2024年6月27日
米国の新車販売でハイブリッド車 (HV) が「快走」している。
トヨタ自動車やホンダといった日本勢に加え、米自動車大手でも販売の好調さが目立つ。
消費者の環境意識の高まりが背景とみられるが電気自動車 (EV) は敬遠気味だ。
日系メーカー関係者は「価格や燃費など現実的な選択肢としてHVへの支持が増えている」と分析する。
トヨタの今年5月の米新車販売台数は約21万6,000台で、うちHVやプラグインハイブリッド車 (PHV)、EVを含む電動車は8万5,335台、39.4%を占めた。
単月としては台数、割合ともに過去最高といい、エンジン車を廃止した新型カムリといったHVモデルが牽 (けん) 引した。
ホンダも5月は売れ筋のスポーツタイプ多目的車 (SUV)「CR-V」を購入した顧客のうち、5割超がHVモデルを選んだ。
米国のガソリン価格は新型コロナウイルス禍以前より高い水準が続いており、日本の自動車業界関係者は「HVは燃費面で優位な上、日本メーカーはモデル数も豊富だ。
当分伸びていくだろう」と指摘する。
米メーカーにもHV重視の動きがある。
フォード・モーターの 5月の新車販売は、HVが1万8,000台弱と、前年同月と比べて6割超増加した。
販売台数全体に占める割合はまだ10%弱に留まるものの、北米で展開するガソリン車の全車種にHVを導入する方針だ。
米政権も気候変動対策に力を入れ、米国でも環境対応車への関心は高まっている。
ただ、EVは車載電池などのコストで高価格になる傾向で、充電網にも課題が残る。
急成長していたEV大手テスラの販売も足元は鈍化傾向にある。
(2024年7月16日号掲載)



